![]() ![]() ○ゾウの時間 ネズミの時間 前回のニュースでも書きましたが、このHPを始めてから10年の月日が経ちました。 最近、特に一年がとても早く過ぎ去るような気がします。 それに比べて子供の頃の一年ってすごく長かったようか気がしません? その疑問に答えてくれる本がこの一冊です。 「ゾウの時間 ネズミの時間」 東工大の本川達雄教授が書いていて、1992年に出版された本です。 ----------------------------------------------------- 1.なぜ大人の一年は短く感じるのか? この本全体をめちゃめちゃ大雑把に要約いたしますと ○生物のあらゆる事柄は、その生物の体重Wによる 意外と簡単な関数で表すことができちゃいますよ ってことです。 さらに、さらに、この本の中心となる内容は 生物の時間は、体重Wの1/4乗に比例する 時間 ∝ (体重)1/4 ってことです。 体重が16倍になると、時間は(16)1/4 = 2倍になるっていう計算です。 この時間は、寿命も呼吸も心拍も、あらゆる時間に掛かってくるそうです。 これを言い換えると 体重の軽いネズミは「呼吸」も「心拍」もゾウより早く、寿命もゾウよりずっと短い。 ゾウは呼吸も心拍もすごくゆっくりで、寿命も長い。 けど、ネズミもゾウも、どちらも一生のうちに行う 「呼吸」や「心拍」の数は同じってことです。 小さい動物ほど、全ての時間が早く流れ、 大きい動物ほど、全ての時間がゆっくり流れるそうです。 けど、やることの「数」は同じってこと。 だからね、いわゆる人間の言う「一年」の間に ネズミは人間よりすごくたくさんの時間を生きているわけですね。 心臓もたくさんドキドキしているし、呼吸もたくさんしているし 餌もたくさん食べてるし、成長もたくさんしています。 上式から計算しますと、体重60kgの人間時間の「1年」は 体重100gのネズミにとっては「5年」に相当します。 逆に、体重5トンのゾウにとっては「4ヶ月」分にしかなりません。 ちなみに20kgの子供にとっては、「1年4ヶ月」に相当します。 つまりですね 体重の軽い(20kg)子供のころの「1年」は 体重の重い(60kg)大人になってからの「1年」よりも 4ヶ月分長かったんですね。 ----------------------------------------------------- 2.俺の説です ちなみに俺の説は 上述しためんどくさい理論なんか関係なく 単純に自分の生きた年数を基準(分母)に1年を考えるから 1年が短く感じるだけだと思います。 18歳の時の1年は 1/18 35歳の時の1年は 1/35 歳を取ったほうが1年は短く感じます。 ----------------------------------------------------- 3.本当に短く感じる? それともう一つ 確かに1年は短く感じるのですが 3年の感覚は昔と変わらず3年に感じます。 なぜだろう? 次女が生まれてから、もう少しで3年ですが 感覚的には5年くらい一緒に生きてる気がします。 長女なんてまだ5歳なのに、10年くらい一緒にいるような気がします。 なぜだ?! 教えてくれよ、本川教授!!!! ----------------------------------------------------- 4.本を読んだ感想 と、ここまで書いておいて、この本を読んだ「批判的な」感想ですが・・・・ 学術的、研究的には 「本当かよ? ちょっと強引じゃね?」 「例外はたくさん有るでしょ?」 って思います。 ------------------------------------------------------------- 5.結言 しかし、この本、雑学的には 「おもしれーじゃん」 「飲み会のネタに十分使えるじゃん」 「珊瑚会のネタとしては最高ですな」 って感じです。 話のネタに一度は読んでみる価値はあると思います。 上述した時間の事以外にも、以下のような面白い話がたくさん載っています。 ・動物の進化のお話 ・島の規則 ・ゾウの足は折れて当たり前のお話 ・なぜ移動手段に「足」よりも遙かに効率の良い「車輪」を持った生物がいないのか? ・なぜ飛ぶ手段に「プロペラ」を持った生物がいないのか? ・昆虫、珊瑚、棘皮動物の不思議なお話 などなど、この本さえ押さえておけば 君も合コンでモテモテです! 注意) 生物学科卒業の女性には使用しないで下さい! ----------------------------------------------------- ニュースに戻る |
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